【R4年7月】それでもSTEPNのGSTは上がると僕が考える理由

GSTがどんどん下がってる・・・!STEPNはもう稼げないし他のMOVE TO EARNを始めたほうがいいのかなあ・・・。

もしやめるって決めたのなら仕方のないことだけど、、、遊んで稼ぐ、歩いて稼ぐっていうX TO EARN系のゲームっていうのは、稼げる価格はいずれ必ず暴落するものじゃないかとぼくは思っているんだ。

え?どういうこと?

説明していくけど、こういう通貨はインフレを起こして価値が暴落するときがくるものと思ってるんだ。だからこういうX to Earn系のゲームで「たくさん稼げる」期間っていうのは長く続かないのだとおもう。

はやる前に始めた人だけが得をする仕組みってこと・・・?

全部がそうだとは言い切れないけどそういうものは多いんじゃないかって疑ってる。でも、STEPNはその仕組みから抜け出すためにいろいろ今やっているところだとも思うんだよ。

7月前半にSTEPN運営が発表してる内容を見てもほんとうにいろいろなことをやっているとおもうし、結論はGMTアーニングの実装ができたときにはじめてSTEPNの仕組みは完成するんじゃないかと思ってるんだ。

この記事では、STEPNの運営が何を目指しているのかぼくなりに想像して、ぼくがSTEPNのGSTがまだ上がると思っている理由をまとめてみたよ。

この記事の内容はあくまでSTEPNの将来を楽観している筆者が個人的に運営の意図を検討してみたものですので、そう思って読んでいただけたら嬉しいです。STEPNの用語がいろいろ出てきますので、もしSTEPNに触れたことがなくて、どんなものなのかわからない方は先に「STEPN(ステップン)は怪しい?詐欺?仕組みはチーム投資と配当利益!」の記事をみていただくことをおすすめしますよ。

目次

すべてのX to Earnはポンジでインフレを起こす?それでもSTEPNのGSTは上がると僕が考える理由

MEDIUM:STEPN公式HPより

 はじめに「ポンジスキーム」ってなんだ?って話をしますと。

ポンジスキームというのは、「僕に投資をすれば~~して設けるから、そのお金からあなたにたくさん配当金を渡すよ!」と人からたくさん出資を集めて、はじめのうちは自分の懐から配当金を渡して出資者を安心させて、出資金がたくさん集まった後にその出資金を持ち逃げするなんていう投資詐欺の一種です。1910年代から20年代にかけてそうした投資詐欺を繰り返したアメリカの詐欺師、チャールズ・ポンジが名前の由来になっているものですよ。

 こうしたものがポンジスキームといわれるものですが、はじめに言いますとぼくはSTEPN運営が詐欺師集団である可能性は限りなくゼロに近いのじゃないかと考えています。

 (そう考える理由はこちらの記事に詳しく書きました → 「【R4年7月】STEPN(ステップン)は怪しい?詐欺?仕組みはチーム投資と配当利益!」

 ですが、詐欺でなかったとしてもなお、こうした仕組みを持つゲームは、その経済がインフレを起こして暴落する可能性がとても高いものだとぼくは考えています。

すべてのX to Earnはインフレを起こして暴落するもの?

 そもそもなぜすべてのX to earnの経済がインフレを起こしてしまうものなのか考えてみます。

 突然ですが、ぼくは学生時代のころトルコ周辺へ旅行に行ったことがあります。2月前半に2週間ほどトルコに滞在し、その1か月半後、3月の後半に再びトルコに戻ってみると自分の持っているトルコリラの価値が二分の一に下がっていたことがありました笑

 2月の頭に1ドルが56万トルコリラであったものが、1か月半後には1ドル100万トルコリラにまで価値が暴落してまして。

 当然ながら物価も上がっており、パン一つ10万トルコリラ程度で買えたものが、一か月半後には2倍になっているわけです。

 当時僕は3万円分程度のトルコリラを持っていたはずが、1か月半経った後にそのトルコリラの価値は1万5千円分程度にまで下がっていたわけです笑

 もちろんそんな状況では誰も外国の方はトルコリラを買おうと思わないし、トルコ人だってトルコリラで貯金を持つのは怖いから米ドルとかの安定通貨を求めてトルコリラの売りが進んで、より一層通貨価値が下落して国がお金を発行すればするほどインフレが加速する。

 お金の価値なんて言うのはそれに対する需要があるから維持ができるわけで。需要がなくて供給が無制限に続く通貨は価値を無くしていくものです。

 X to earnのゲームの経済を考えてみます。

 X to earn内で稼ぐことのできる仮想通貨は、多くのゲームにおいて発行の上限が設けられていない、ユーザーの行動によって無制限に発行される通貨です。

 少し追加の説明をすると、同じ無制限発行でもたとえば日本円ならばあくまで日本政府の指針に基づいて日本銀行が発行を行うわけで、運営が流通量を制限することができるわけです。

 それが、こうしたゲーム内通貨だとユーザー主導でとめどなく通貨の流通量が急増してしまう可能性があるわけです。

 もちろん、「遊ぶだけで稼げる!」ってみんなが飛びついて参入者が増えていて、供給よりも需要の方が大きい間は経済は成長します。

 それが、いったん下落相場が始まってしまうと損切りのためにその通貨を手放す人が増えて、より一層インフレを促進させる理由になってしまう。

 つまりこうした通貨は、需要(買い手)と供給(売り手)のバランスが崩れて売り手市場に回ったときに際限なく暴落する危険性を常にはらんでいるっていうことで、市場の伸びを永遠に続けるなんて芸当もなかなかできるものじゃない。

 そう考えたら、無制限に発行され続けて、買い手がなくて売られ続けるゲーム内通貨がいずれインフレを起こして下落するのは当たりまえのことではないかと思うんです。

 そうしたパターンはたとえばアクシーインフィニティのSLPやSTEPNのGSTなんかに見られたもので、これまでにもあるし、これからも確実に発生するんだろうと考えています。

 それでもって、インフレを起こして暴落となったときには運営の体力いかんでは破綻に至ってしまう危険性もあるわけです。

 そうしたことが、ポンジスキームだといわれるような仕組みの実態で、基本的にはすべてのX to Earn系のゲームでは必ずインフレが起こって暴落するときがくるとぼくが考える理由です。

通貨の売り圧を下げて、買い圧を上げる取組みが必要

 じゃあ、ゲーム内経済を安定させるためにはどうしたらいいんだっていう話ですが・・・。

 結論は「ゲーム内で稼げる通貨の売り圧を減らして買い圧を高めることでバランスをとる」しかないのだと思っています。

 買い圧ばかりが高ければSTEPNでもそうだったようにバブルが起こりますし、起こったバブルははじけてしまうものだと思います。かといって売り圧ばかりが高ければインフレが起こるわけで。

 運営が需給のバランスをとることはほんとうに難しいことだとも思うのですが・・・。

 これからは、STEPNが実際にそのバランスをとるためにどんな取り組みをしているのかを考えてみます。ぼくがおもうSTEPNのそうした取組みは下に書いたようなものです。

  • 売り圧を下げる・・・ゲーム内消費の拡大、ミステリーボックス開封の促進、HP制度など
  • 買い圧を上げる・・・複数レルムの運営、ブランドコラボ等で認知度を上げて新規参入を促す
  • DEX運営、NFTマーケット運営、現実の商品の収益によるゲーム経済への介入
  • GMTアーニングの実装によるGST売り圧の低下

 まだ未実装のものも含みますが、こうした一連の体制がすべてSTEPNというひとつの経済圏をなしていて、経済を安定させるための収入源をゲーム外の活動にまで求めている。

 それがSTEPNの強みだと思いますし、後で書くようにこれだけの多方面にわたる経済圏をつくっていくことは、後発の似たようなゲームでは難しいのではないかとぼくは思っています。

 とはいえ、これだけじゃわかりづらいと思うので説明していきますね。

売り圧を下げるためのSTEPNの取組み

リペア、ミステリーボックスなどの、もともとあるゲーム内でのGST消費

 ご存じのとおり、STEPNのゲーム内で歩いて得ることのできる仮想通貨はGSTと呼ばれるものです。

 そのGSTですが、歩くたびにNFTスニーカーの消耗がゲーム内で進むため、それをリペアするためにGSTを消費する必要があったり、稼ぐ能力を増やすためのレベル上げにGSTが必要であったり、能力底上げのためのジェムを買ってみたり、、、。

 このあたりは今ゲームを遊んでいる方ならよくご存じの内容ではないかと思います。

 どれも歩いて稼いだGSTをゲーム内で循環させてGSTの売り圧を下げるための仕組みですよね。

 それでもって、7月13日に発表された新機能はつぎのようなものでした。

HP(ヘルスポイント)の新設、ミステリーボックスの内容が良くなる

 7月13日に発表された新機能で、多くのユーザーを嘆かせた(ぼくも嘆きました笑)のがこのHP(ヘルスポイント)でした。

 何かというと、NFTスニーカーそのものがそれまでに使用された総エナジー量に応じて消耗していき、それを回復させないとゲーム内でスニーカーとして使えなくなるよ、、、といったものです。

 このHPを回復させるためには、GSTとGMTとコンフォートジェムの3つをまとめてバーンする必要があるとのことです。

 また、このHPの消耗具合についてはスニーカーの能力値のうち、「コンフォート」っていうそれまでにあまり使われていなかった値が重視されることも反響の原因のひとつとなりました。

 ただし、運営はスニーカーの質などによって「数か月から数年」でHPがなくなることを示唆してます。

 ですのでリペアのように普段から気にする必要はないけども、長期的に遊ぶときにはHPを回復させるためにGSTやGMT、ジェムなどを消費する必要があるものだと。

 もう一つ、それまでにもあったランダムでジェムなどのアイテムが入っている宝箱のミステリーボックスですが、開封価格を上げて、中身をよくするという発表がありました。

 この二つについては、もとからあるリペアなどとと同じように、GSTをゲーム内で循環させてGSTの売り圧を下げるための仕組みですので、ユーザーからしたらやっぱり反発を受けてしまうわけですよね・・・。

 じゃあ、買い圧を上げるための取り組みはどんなものなのでしょうか?

買い圧を上げるためのSTEPNの取組み

 買い圧を高めるために手っ取り早いのは新規ユーザーに参入してもらうことですよね。そうした取り組みは大きくは下の二つだと考えています。

  • 新規REALMの開始による新規ユーザーの獲得
  • ブランドコラボなどによる新規ユーザーの獲得

通称「APEREALM(エイプレルム)」、E国のこと

 この7月に実装される予定の「エイプレルム」とも呼ばれる第三国ETH(イーサリアム)国です。

 S国、B国に引き続いて登場するこの第三国ですが、この第三国のユーザーはいうならば新規ユーザーしかおらず、出回っているスニーカーも当然レベルの低いものばかり。

 またこのE国ではBAYCのホルダーにスニーカーが無償配布されたことでも物議をかもしたのですが、

 このBAYCホルダーへの無償配布については、①富裕層への広報、②NFTマーケットの使用拡大という二つの狙いがあったのじゃないのかなあと考えています。

 ※NFTマーケットについてはまた後で書きます。

 それでもって、この新国についてはS国、B国のスニーカーを持っているとエナジーの追加がかかるなどの仕様もあって、開始当初はE国の買い圧は高い状況がある程度は続くのではないかと思います。

 スニーカーの買い圧が高くてミント(靴合成)費用が安いため、E-GSTを買ってミントをしても利益を出る状態がしばらくは続くはずですし、出回るスニーカーのレベルも低いからGSTがどんどん消費されてGSTの売り圧は低いはずです。

 そしたら当然GSTの価格は高くなり、「稼げる!」となってさらに需要(買い圧)が高まることでのポジティブなループがしばらくは続くのではないかと。

 結局のところ、このレルムを単独で見た場合って、独立した2つのMOVE TO EARNを運営しているSTEPNが新しくもう一つMOVE TO EARNゲームを始めているともいえる状態になるわけです。

 スニーカーやジェムを買うためのGSTはそれぞれ独自に分かれており、そこで稼ぐことのできるGSTも種類が別・・・まさに別の国ですよね。

 S国やB国にいまから参入するにはもう遅いかな、、、と思っているユーザーに今からでも先行者利益を得られる場ができるわけで、E国から参入しようとする新規ユーザーも出てくるはずですから。

 このE国での新規ユーザーについては、S国、B国のスニーカーを持っていることでエナジーの追加がかかる仕様であることから、S国、B国のスニーカーを買う人も出てくるだろうと思われます。

 それでもってE国での収益の一部はS,B両国に還元する元手にするといわれているため、結果的には遠回りとなってもレルムを超えたSTEPN全体で考えると経済を安定させる働きをするはずだと思うわけです。

 また、もちろんですがこのE国についても、開始当初は盛り上がるのではないかと思いますが、いずれは間違いなく相場は下落に向けて進んでいくのだろうと考えていますよ。

 、、、とはいえ、これだけでは過去の経緯と全体の安定を考えると弱いのは否めません。

ブランドコラボなどによる新規ユーザーの獲得

 7月1日にはBAYCとのコラボもどきの発表でたくさんのユーザーの失望がありました。

 だけど、その後7月7日の運営のMEDIAM記事において、S国、B国でも今後有名スポーツクラブ、映画、大手ソーシャルメディアとの連携を進めていくといった発言がなされています。

 (参考:STEPN公式記事「STEPNおよびAPEレルム」

 また、一時期噂に立ち上っていたナイキやアディダスとのコラボはまだ実現されていませんが、インスタグラムでのナイキ推しはその後も続いていたりもしてまして。

 上は7月11日の投稿です。先頭を走る男性のスニーカーと後ろの二人のウエアがナイキ、後ろ二人のスニーカーは4月にコラボ実施したアシックスですよね。

 こうしたことが発表されれば、またSTEPNの知名度は上がるわけですし、ブランドの信頼度に応じて新規ユーザーが参入するきっかけになるわけです。

 また、STEPN公式アドバイザーであるアシックス副社長のスコットダンラップ氏も、BAYCホルダーの参入などで喜びのツイートをしてくれていたりしますよ。

 別記事でも書いたように、無料のMOVE TO EARNゲーム、SWEATCOINのユーザー数は1億人を超えておりSTEPNの100倍以上です。STEPNのようなプロジェクトの潜在ユーザーはまだまだたくさんいるわけですから。

 ブランドコラボなどで知名度が上がり、怪しいプロジェクトではないんだって一般的な認知度が高まっていけば新規ユーザーの参入が見込まれて、新規ユーザーの参入は買い圧を上げる働きをするはずです。

 また、仕組みがどんどん複雑になって新規ユーザーが入りづらくなるんじゃないか、、、とも考えていたのですが、、、

 スニーカーのレンタルシステムが導入されれば、リペアやHPなんていう雑ごとはオーナーに任せて初心者は歩いて稼ぐことに集中できるわけです。

 新規ユーザーはリスクなしでレンタルシステムからSTEPNの仕組みに慣れたうえで、仕組みをある程度理解したうえでスニーカーを自分で買って参入すればいいわけですよね。

 ちなみに、このレンタルシステムが実装されれば、世界の内で低所得な人々が多い国にも普及が進む可能性もあるのかもしれないともぼくは思ってたりします。

 通信インフラの問題を抜きにしたら、所得が低い国の人は高所得の国よりも一日の徒歩量が多い国が多くて1ドルの相対価値は大きいわけですからオーナー側も借りる側も十分にメリットがありますよね。

STEPNのゲーム外の経済圏からの資金流入

 今までに見てきた動きの他、STEPNだと次にあげるような動きでゲーム外から資金を獲得して、それを元手にユーザーに還元していく流れも見えてきています。

  • NFTマーケットの販売手数料
  • DEXでの取引手数料
  • NFT以外のSTEPN関連グッズの販売収入

NFTマーケットの手数料収益

 つぎに、7月15日から始まったSTEPN独自のNFTマーケットのことを考えてみます。

 OPEN SEAなんかが有名なNFTのマーケットですが、STEPNもこうしたものと同じように、ゲーム内のアイテムだけでなくて、それ以外のNFTも含めたNFTマーケットをオープンしようとしています。

 このNFTの売買時にはそのマーケットプレースに売却額に応じた手数料が支払われるわけです。その手数料が運営の収入になり、それがSTEPNの運営のための原資となるわけです。

 エイプレルムのBAYCホルダーへの配布は、このSTEPNのNFTマーケットをBAYCホルダーに宣伝する役目もあったのではないか?とぼくは考えています。

 BAYCホルダーはBAYCに限らずとも高額なNFTを保有していそうな気がしますし、高額なNFTが売買されればそれだけ手数料収入が見込まれるわけですから。

DEXの取引手数料収益

 DEXというのは、ゲーム内に設置された通貨交換所を指します。

 ゲームの仕組み上、GSTを他の通貨に換金することは必ず発生するものですが、その換金手数料をゲームの運営に回すためにこうした仕組みを取り入れているわけです。

 GSTを日本円に換金することはできませんが、現在でもGSTをPAYPALなどで利用(アメリカ国内限定)できる米ドル連動のUSDCに換金することは可能であるため、ユーザーからしたら便利ですよね。

 このSTEPNのDEXにおける取引手数料は1%とされており、そのうち0.6%をゲームシステムの安定のために投入することが運営から発表されています。

 ちなみに残り0.4%については0.3%がプロバイダへの支払いに回され、0.1%が開発資金に回るとのことです。

 金額については不明ですが、STEPNのDEXの一日当たりの利用者数は77,000人に上るとの報道もありました。

(参考:コインデスクジャパン「STEPNの分散型取引所(DEX)、ソラナ最大規模に」)

 ちなみに、どうやって運営が既存レルムの市場を安定させるかというと、スニーカーやGMTなどを運営が買い取ってバーンするなんていう方法になります。

 スニーカーの供給量を絞ってスニーカーの市場価格が上がってくるならば、ミントして靴を市場に卸す人が増え、それは結果的にGSTの売り圧を下げる働きをします。

 (参考:STEPN公式記事「新しいDOOARのロックを解除する」

スマートウォッチ?ゲーム外のリアルアイテムの販売収益

 ここから先はまだ具体的な計画は示されていない話になります。

 7月10日の運営(ギルガメッシュさん)コメントによると、「ウェアラブルは計画中」といった言葉が出てきます。

(参考:モノリビマネリビ「7/10 運営による最新コメントまと」)

 以前からも話があったように、STEPNはNFTでなく現実の商品を開発する計画があるとのことで、そこで例に出されているのがSTEPNウォッチのような商品だということです。

 そうしたものが発売されたときに、そうしたものの売り上げの一部を運営資金に再投入する計画があるということだと認識をしています。

GMTアーニングが実装されるとどうなるのか?

 最後に、こうしたGST価格のことを考える上でいちばん大切だと思われるGMTアーニングのことを考えてみます。

そもそもGMTとは?

 そもそもGMTが何なのかというと、各REALM間でのGSTはそれぞれ独自の通貨でしたが、このGMTはREALMの枠を超えてSTEPN全体で共通した通貨です。

 このGMTの発行上限は60億枚と決まっており、先々には運営は発行量を抑制していく予定であることが運営から言われています。

 また、この歩いて得れるGMTの量は3年ごとに供給を半分に絞っていくということです。例えばGMTアーニング実装直後には10分歩いて10GMTが得れるたとするなら3年後には5GMT、、、という風に。

 これについては、はじめてみないとうまくいくかはもちろんわかりませんが、GMTの価値が上昇を続けるのであれば稼げる通貨の量が減ることに問題はないわけですよね。ビットコインのマイニングなどもまったく同じ仕組みで実働しているわけですから。

 また、STEPN運営は、定期的に運営がGMTを買い戻してバーンするとアナウンスしています。供給量を減らす取り組みですよね。

 実際にSTEPNは収益を2022年の第1四半期から第2四半期で5倍に増やしており、その第2四半期に得た収益の5%、84億円の資金を投入してGMTの買戻しを行うと発表しました。

 (参考:STEPN公式「STEPNは第2四半期の利益を発表し、四半期ごとのGMT買い戻しと書き込みを開始します」)

 もう一つ付け加えるならGMTはガバナンストークンといわれるもので、GMTを保有している量などに応じてSTEPNの運営方針への投票権を持つことができるものです。株主総会みたいなものですよね。

 STEPNの実質的な株に相当することから、STEPNの運営やGMTの価値上昇を信じる人は株と同じようにGMTの保有を続けることでしょう。

 こうしてみていくと、簡単ではないにせよGMTの価格は運営によってある程度の価格制御が可能で、STEPNの将来性は、このGMTの価値が持続しているかどうかで判断をすることができるものだとぼくは考えています。

 各REALM間でのみ通用して、ユーザーの行動で無制限に発行がなされるGSTとは明らかに性質が異なるものなんです。

  • GMTは各レルム間で共通して使用できるSTEPN経済圏全体で使える通貨
  • GMTは発行の上限が60億枚と決められている
  • GMTの保有量に応じて、STEPNの運営方針に投票を行うことができる「ガバナンストークン」である
  • GMTは運営による価格制御がある程度可能

GMTアーニングがGSTの買い圧を上げる仕組み

 GMTアーニングとは、それぞれ独立している各国(REALM)間でのみ通用するGSTだけが歩くことで稼げていたものを、歩いてGMTを稼ぐことができるようになることを意味しています。

 GMTアーニングの実装時期は未定ですが、実装されたときに何が起こるか考えてみると図のような形になるのだと考えています。

 多数いるユーザーの内、GMTアーニングのために準備したLV30のスニーカーを持てる少数派の高レベルユーザーがGMTアーニングを開始する。

 LV30のスニーカー保持者がリペアやミステリーボックス、またHPの回復などで必要なGSTは一般ユーザーのそれに比べて高額になるはずです。

 だけどふだん稼いでいるのはGMTである以上、稼いだGMTでGSTを買い戻すか、もしくはもとから稼いでいたGSTを持ち続けて必要経費を支払っていく形になるのだと思わます。

 なにより、高レベルユーザーが稼いでいたGSTの供給がなくなるわけですからそれだけで大きくGSTの売り圧と供給量は下がるはずで。

 いわばGSTの売り圧を下げる、もしくは買い圧を上げる効果が出ると思うんです。

 こうして考えると、GMTアーニングが始まればGSTの価値をもう一度押し上げる効果があるような気がしませんか?

 高レベルユーザーと一般ユーザーの割合がどのようなものになるかはわかりませんが、S国B国E国の全部でGSTを稼ぐユーザーとGMTを稼ぐユーザーに国を二分することができるわけです。

 GSTの売り圧を下げる働きもGSTの買い圧を上げる働きもどちらの効果もとても高いものになりそうな気がするんです。

 そう考えると、GSTの価格を再び押し上げるために一番効果のありそうな最終兵器はこのGMTアーニングしかなんじゃないか、なんてことをぼくは思っていたりします。

GMTアーニングの実装時期はまだ未定

 GMTアーニングについてはまだ未実装ですが、運営からは度々、下の二つの条件が達成されたときにGMTアーニングを開始する旨アナウンスがあります。

  • 一定量のGMTが消費されたとき
  • 仮想通貨全体のベアマーケットが底打ちの兆しを見せたとき

 ひとつめのGMTの消費については、たとえばスニーカーのレベル上げやHPの回復などといったGMTの消費項目や、運営によるバーンなどによってもこの消費は進むものだと思います。

 ですが、二つ目の仮想通貨全体のベアマーケットについては、記事執筆時点ではいまだアメリカの金融引き締め政策は続く見通しもあることから、いつの時期に相場が底打ちするかはまったくわからないところです。

 運営曰く下落相場があまりにも長く続くならどこかの時点で見切り発車するしかないといった発言も見えますが・・・?

 結局のところベアマーケットの底打ちについては誰にも先が見えないため、現時点ではいつGMTアーニングが実装されるかは未定だと考えた方がよいのだとは思います。

 だけど、ここまで見てきたように、STEPN全体で考えた経済システムは、このGMTアーニングが実装されたときにはじめてひとまずの完成といえるのではないか、ぼくはそんなことを考えています。

おわりに

なぜ運営はネガティブな話ばかりを先に出したのか?

 長々と書いてきましたが、ざざっとまとめてみます。

 基本的にはユーザーの行動によって無制限に発行が進む通貨は基本的には必ずどこかの時点でインフレを起こして暴落を迎えるものだとぼくは考えています。

 ゲーム内の通貨に対する買い圧と売り圧のバランスが取れているうちは通貨は安定しているけども、売り圧が高まって下落を始めたとたんにゲーム経済が崩壊する。

 詐欺師による運営でなかったとしても、この仕組みの中でゲームが破綻に向かう可能性はここにあるわけです。

 ですが見てきたように、その仕組みから抜け出すためにSTEPN運営はいろいろやっている。

 複数REALMの運営、新規ユーザー獲得のためのブランド等とのコラボ、マーケットプレースやDEX、リアルアイテム販売による収益のゲームへの還元。

 そうした中で、運営はなぜ売り圧を下げる(=いまのユーザーが嫌がる)施策ばかり先に発表をし続けたのでしょうか?

 わかりやすいブランドコラボを考えても運営はいくつもポジティブなネタを持っていることは公言しているわけですから。

 その理由を考えると今のSTEPNコミュニティの悪い部分を先に出し尽くしてしまおうと運営が考えているんじゃないかと思うんです。

 投機的なユーザーが離脱することが健全なゲームの長期的な運営のためには必要なことだったんじゃないかと。

 また、そこには「ネガティブな発表を先に出し尽くしてもゲームの運営は続けられる!」っていう運営側の自信も見え隠れする気がします。

 破綻するかもしれない追い詰められた運営ならポジティブな発表を織り交ぜるのが普通の話だと思いますので。

MOVE TO EARNの先行者STEPNだからできたこと

 そして、こうしてみてきたいろいろな動きは、STEPNが現にユーザーを一定数獲得できて、十分な収益と運営を続けるための基盤を確保できているからこそ成立するものだと考えています。

 たとえばユーザー数が5万人の新規ゲームが同じようにDEXやマーケットプレース、リアルアイテムを作ったところで、そこに人がいなければ収益は生まれないですし、そもそもその開発資金が不足していれば実現できない。

 これが同じような仕組みを持つ後追いのゲームにはマネができないSTEPN独自の強みだとぼくが思うところです。

 そこにGMTアーニングが始まればGSTの価格を押し上げる動きがゲーム内で循環しだす可能性があるということです。

 ですので、GMTアーニングが実装されたときがSTEPNの経済システムの完成だと思いますので、いまGSTがどれだけ下がろうがぼくは気にしていません。

 ・・・いや、毎日見てしまいはしますけどなるだけ気にしないようにしています笑

 もちろんGMTアーニングが始まったとしてもそれでずっとSTEPNが安定なわけではなくて、そこからも需給のバランスをとるっていう難題が運営には待ち受けているはずなので、ずっと安心だなんて考えているわけではありません。

 もしもGMTの価格が暴落を始めたらそのときこそSTEPNが危ないときじゃないかとは思いますし、他のMove to EarnゲームがSTEPNを追い越している可能性だってあるのかもしれません。

 とはいえそもそも歩くこと自体自分の健康にいいのは間違いのないことですし、信頼してみるには十分すぎるくらい運営が頑張ってくれている気はしますので、、、

 ですのでぼくは歩いてダイエットにいそしみながら今後の運営の動きを見守っていきたいと思います笑

  • STEPNの経済システムはすでにユーザー数が安定していて、開発の資金力があるからこそ実現できる
  • 後発のよく似たゲームが同じ仕組みで経済を安定させるのは難しい
  • GMTアーニング実装したときがSTEPNの経済システムのひとまずの完成で、そこからが本当のスタート

STEPNの運営はいろいろやっているんだねえ・・・。

そうでしょ?こうしたことがぼくがSTEPN運営を信じている理由だし、いま持っているGSTを売らずにガチホしとこうと思っている理由だよ笑

後発組の同じようなゲームの多くは先々破綻してしまう可能性もあるのかなあ?

少なからず一回目の暴落で破綻するものもあると思う。もちろん他のゲームもそうならないように努力はしていると思うけど、ここまで大々的な仕組みをつくれるところはそう多くはないんじゃないだろうか?もちろんまったく別の仕組みで経済を安定させるものも出てくる可能性もあるだろうけど。

ちなみに、、、無料ゲームのSWEATCOINだけは今のユーザー数が尋常じゃなく多い(1億人です)ため、本気でこうした仕組みをつくりだしたときにはSTEPNと同規模以上の将来性があるのかもしれない、、、とも思ってます。まだ詳しく見ていないのでよくわかりませんが笑

 なお、STEPNの運営発言などの最新情報については、モネリビマネリビさんのサイトの情報を大いに参考にさせていただいています。ツイッターでも最新情報を翻訳して流してくれていますので、最新情報を追う方はフォローいただければよいのではないかと思いますよ。

 ここに書いたのはあくまでぼくの個人的な予想のため、どこまで予想が当たるかはわかりません。だけどぼくはSTEPNの将来は明るいと思ってますし、いちユーザーとしてSTEPNの成功を願っています。

 もしこの記事を読んでSTEPNの将来をポジティブに考えてくれる人が増えたらとてもうれしいです。

 それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。他の記事も読んでもらえたらうれしいですよ。

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この記事を書いた人

サイト管理者のしんです。元市役所で税務課経験が6年間あるのですが、2022年3月に退職しました。前々から仮想通貨やメタバースに興味があったこともあり、じぶんの頭の整理がてらこのサイトを立ち上げました。新しいことを始めるなら事前にある程度リスクは把握しておきたいし、自分で納得できるものしか人に薦めたくない性格なので、できるだけ自分で試してみたことや、自分が考えていることをそのまま書き綴っていこうと思っています。参考になればとてもうれしいです。

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