仮想通貨は暴落ばかりしているような話を聞くけれど、、、そのあたりを教えてほしいな。
うん、わかったよ。実際仮想通貨は急騰と暴落をくりかえしているんだ。だけど急騰と暴落をくりかえしながらどんどん市場価値を高めてきているんだよ。
そりゃすごいことじゃないか。代表的な仮想通貨ってビットコインなんでしょ?ビットコインのこれまでの歴史を教えてよ。
まかせて!
この記事では以下のようなことを説明しています。
- ビットコインの黎明期から2021年までの推移について
- ビットコインの過去の急騰と暴落について
- ビットコインがどんなときに上昇、下落をしてきたのか
ビットコインの歴史は急騰と暴落のくりかえし
この記事では、仮想通貨の代表格であるビットコインの歴史を掘り下げてみてみようと思います。
上は2013年頃から記事執筆時点までののビットコイン(BTC)のチャートです。こうしてみるとある程度の期間までは安定して上昇を続けているものがここ2年で乱高下を繰り広げているだけのようにも見えますが、ビットコインの歴史は急騰と暴落、そこからの上昇の歴史なんですよ。
ビットコイン黎明期 2009年~2011年
2009年に開始されたビットコインですが、2010年5月のビットコインを使った初めての取引においては1BTCは0.2円程度でした。
それが認知度を高める中で徐々に上昇を続け、2011年4月にTIME誌で特集記事が組まれたことを皮切りに1BTC=1,500円前後まで急騰します。ビットコインのはじめてのバブル期とでもいうことができる高騰です。
しかしながら、2011年6月に起こった仮想通貨取引所を運営していたマウントゴックス社へのハッキング事件により1BTC=300円前後まで相場は暴落しています。
第2バブル期から暴落、緩やかな上昇へ 2013年~2016年
その後徐々に価格を戻し、2013年3月の地中海近辺の小国で起こったキプロス危機の際に、キプロス国内の富裕層をはじめとした人たちが「国内通貨よりも安全な資産として」仮想通貨に目を付けたことにより1BTC=4,500円前後まで急騰、2013年10月には中国の検索サイト最大手の「百度」がBTC決済を採用するなどしたのち、2013年12月には1BTC=約11万7千円まで急騰。
同年12月には中国政府が仮想通貨の国内銀行においての取り扱いを禁止、2014年2月にはマウントゴックス社が再びハッキングされ、マウントゴックス社は閉鎖に追い込まれます。仮想通貨への信用不安が起きて暴落の時代に突入します。
2014年中にはPC大手DELL社やマイクロソフト社がBTC決済を導入するなどのポジティブな要素があり価格を1BTC=6万円前後まで戻しますが、2015年2月の取引所、Bitstampのハッキングなどを受け、2015年6月の価格は1BTC=2万8千円程度にまで落ち込みます。そこから2016年末にかけて価格は上昇を続け、2016年12月には1BTC=11万円程度となっています。
第3バブル期と暴落、上昇へ 2017年~2019年
2017年には日本でも広くビットコインが知れ渡り、仮想通貨に対する日本国内で改正資金決済法なども施行され、12月にはアメリカの先物取引所である「CME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)」がビットコインの先物取引を開始。2017年4月には12万円前後であった1BTCは、同年12月に200万円を突破。「億り人」だなんて言葉が国内でも出てきたのがこのあたりですよね。
その後、2018年にはフェイスブック、グーグル、ツイッターといったSMS大手が仮想通貨に関する広告を禁止するなどした結果、2018年12月時点での1BTCの価格は36万円前後にまで暴落しています。
その後2019年上半期には上昇トレンドの中6月時点で140万円前後まで価格を押し上げたビットコインは、同年末には再び80万円台にまで落ち込みました。
第4バブル期と暴落、乱高下 2019年~2021年
そして、新型コロナウイルスの流行による各国の自国通貨への不信もありましたが、2020年10月にアメリカでETF(上場投資信託)への上場が認められたことなどによって各投資家がビットコイン獲得に動き、大幅な上昇が続いたのが2020年の後半以降の動きです。
4000万人のフォロワーを持つテスラ社CEOのイーロン・マスクのビットコインに関する2021年2月の15億ドルのビットコインを購入する旨のツイートも市場を動かしました。2020年後半から2021年前半にかけて、ビットコインの価値は急騰を続け、1BTC=約690万円程度にまで上昇しますが、この期間の上昇については「投機的熱狂」といわれ、短命のバブルのような様相を呈しました。急騰後には暴落が起こりうる、と言い換えることができるかもしれません。
2021年5月には投資の抑制や、中国の政策などが関連するといわれる暴落が発生しており、、また2021年5月のイーロン・マスクがテスラ社の保有ビットコインの一部を売却し、同社でのビットコイン決済を停止する旨のツイートしたことなどもあり、ビットコインは3か月の間で価値が半減し、340万円を割っています。
それでもその後はそこから再度上昇し、2021年10月にはフェイスブック社のメタへの社名変更とそれに関連するメタバースへの報道などもあり、2021年11月には1BTCの価値は760万円を突破しました。
そして、それ以降は急騰の反動や、アメリカの金融引き締め不安から下げ相場に転じて、Tella(LUNA)の破綻やアメリカのインフレなどに端を発する2022年5月からのから続く暴落相場へと移行し、2022年6月時点で1BTCの価格は260万円を割ったところ、というのがこれまでの大まかな流れです。
こうしてみてみると、ビットコインは急騰と暴落を繰り返していることがわかるのではないでしょうか。
※ビットコインの歴史については、COINCHECKのこちらの記事をメインに参考にさせていただきました。この記事では半減期などのビットコイン特有の説明は省いていますが、半減期についての説明や、過去の推移をもっと詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
なお、2022年5月以降の暴落については、こちらの記事で詳しく書いていますよ。
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