なんだかブロックチェーンっていう言葉を聞くようになったけど、、、よくわからないから教えて!
うん、がんばる!
【超初心者向け】WEB3の中核技術ブロックチェーンとは?
ブロックチェーン技術。ネットサーフィンをしているとそんな言葉が目に入ってくることも増えました。
だけどブロックチェーンてなんなの?という方に向けてここでは簡単に仕組みを説明してみます。
それは一言でいうなら「中央管理者が存在しない、世界中のユーザーが暗号化したデータの一部を相互に持ち合って一つのデータを守る仕組み」とでもいえるものです。
ここからは詳しく説明していきますね。
ブロックチェーン技術のしくみ
中央の管理者がおらず、管理主体が世界中に分散
まずは、通所のデータ管理の方法について考えてみましょう。
たとえば銀行が管理するお金のことを考えてみると、A銀行はBさんCさんDさん・・・といった個人個人の預貯金残高や取引のデータ台帳を管理します。
これをブロックチェーンでは、管理銀行がない代わりに、BさんCさんDさんといった個人個人のすべての預貯金の取引履歴を台帳を暗号化したものを世界中のユーザーが分散化して持ち合うわけです。
ここでは金融データを例に挙げましたが、台帳を分散化(ブロック)したものを暗号化してユーザーをつないで共有する、(チェーン)という仕組みから、ブロックチェーン技術と呼ばれるものです。
なお、このネットワークについては、ネットワークで取引などを行う方すべてがネットワークの維持者になるのではなく、「マイナー」といわれる、ネットワークの維持システムに協力(マイニング)する世界中のユーザーがネットワークの保全を行っています。
マイニングには報酬があるため、世界中の個人ユーザーや企業などがマイナーとしてネットワークに参加しているわけです。
データの改ざん、不正行為が事実上不可能
そうした仕組みのため、仮にネットワークを構築する100万ユーザーが台帳を管理した場合に、データの書き換えなどを不正行為を行おうとする場合のことを考えてみましょう。
ユーザーが仮に自分の台帳のみを不正に書き換えようとした場合、世界中の100万ユーザーの保有する台帳が、自分のものと異なるわけです。
そうした形で不正行為がわかるため、この仕組みを突破するためには世界中の100万ユーザーのうち、過半数の50万ユーザー以上の台帳を書き換える必要があるため、そうしたことは事実上不可能だというわけです。
そのためブロックチェーン技術は信頼性が高いといわれており、そのために金銭的価値を持った電子データをユーザー間で保有することが可能になるわけです。
ブロックチェーン技術を使ったサービス
仮想通貨(暗号資産)
もうそのままです。もともとブロックチェーン技術はビットコインの発案者サトシ・ナカモトがビットコイン実用化のために考案したものです。
仮想通貨の別名は暗号資産といわれており、このブロックチェーン技術によって暗号化された金銭的資産ということですよね。
NFT
NFTとは、Non Fungible Token(非代替性トークン)の略です。
デジタルアートなどが有名ですが、NFTはブロックチェーン技術によって世界唯一のものであると証明されたデジタルデータのことを指します。
だから絵画や写真などといった画像データのほかにも、音声データや文章データ、またゲーム内のアイテムなどもあり、これを利用したNFTゲーム(GAME-FI)というものも近年増えています。
※ちなみに仮想通貨との違いは交換、代替が可能かどうかです。例えばAさんの持つ1ビットコインとBさんの持つ1ビットコインは交換、代替が可能ですよね。
NFTは代替性をもたない唯一のものということです。
電子契約書
近年、金融以外のビジネスの世界でもブロックチェーンの活用は進んでいます。
電子契約書の利用率はどんどん増加しており、2020年の調査では43%の企業が導入済だとの結果もありました。
ブロックチェーン技術を利用した電子契約であれば従来のものよりも安全性が高いため利用が進んでいます。
最近では不動産業界の契約にもブロックチェーンを用いた電子取引が利用されつつあるとのことですよ。
(参考:TRADE LOG「ブロックチェーンは不動産業界40兆円市場の切り札となりうるか?」)
管理者がいないってことは自己責任ってこと!
タイトルのとおりです。
通帳をなくしてしまった・・・!なんていうとき、銀行に行けば銀行で本人確認をして通帳の再発行が可能なのは、それを管理してくれている主体があればこそ。
ブロックチェーン技術においては管理主体がいないことから、たとえば仮想通貨においても自身の財布(ウォレット)を守るパスワードを忘れるなどした場合、そのウォレット内の仮想通貨を取り戻す手段はありません。
管理してくれる人がいないことにはもちろんデメリットもあるわけです。
量子コンピュータが登場するとブロックチェーンは崩壊するのか?
上でみてきたように、ブロックチェーン技術が優れている点は「分散化することによって破られない暗号」にあります。
そこで懸念されているのは従来のコンピュータの1億倍ともいわれる計算能力を持った量子コンピュータの存在です。
グーグルのサンダーピチャイCEOは2021年5月に「2029年までに100万量子ビットを持った誤り訂正の可能な量子コンピュータを開発する」と発言しています。
ただし量子コンピュータの実用化可能時期については諸説あり、世界最大手の金融グループであるゴールドマンサックス社は2021年の発言で早ければ2026年に登場するのではないかとの見方も示しています。
そうした巨大な計算能力を持つ量子コンピュータが市場に現れたら、ブロックチェーン技術の暗号は破られ、ブロックチェーンが無力化するのではないか、、、というリスクを唱える方も中にはいます。
とはいえ、仮想通貨だけを考えても今や100兆円を超える規模に成長している巨大市場の根幹を揺るがすこの事態に対しては、すでに対策が進められています。
量子コンピュータによって暗号が解かれる可能性があるのなら量子コンピュータに対する耐性「量子耐性」を持つ暗号を作ればいいというわけです。
実際に量子耐性を持つブロックチェーンの開発は進められており、スイスのプロジェクトでは2022年中に完成するとも言われていたりしますよ。
アメリカの国家安全保障局(NSA)も量子耐性を持つ暗号化技術の開発に取り組むなど、すでに量子耐性の問題は解決策が進めらているところです。
過去にどれだけたくさんのコンピュータウイルスが誕生し、それに対する対策が練られてきたかを考えれば、量子コンピュータの登場でブロックチェーンが崩壊すると考えるのは早すぎる気がしますよ。
(参考:DMMビットコイン「量子コンピューターの登場でビットコインの暗号は破られる?」)
いろいろなことに応用されているのねえ。
そうなんだ。だからこのブロックチェーン技術はWEB3の中核となっている技術なんだよ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。他の記事も読んでいただけるとうれしいです。
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